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ベネズエラ マドゥーロ大統領の年次報告

 1月12日(火)、ニコラス・マドゥーロ大統領が新しい国会で年次報告を行いました。その内容に入る前に、ここに至るまでの昨年末からの動きを簡単に振り返ってみます。

(1)昨年末からの主な出来事

(ⅰ)昨年12月6日、国会議員選挙の実施

 国会議員選挙は以下の統一会派によって争われました(投票率は30.5%)。

 政権与党側(チャベス派)では、ベネズエラ社会主義統一党(PSUV)を中心とした統一会派「大祖国機軸」(GPP、9政党)と、ベネズエラ共産党を中心とした会派「革命的人民代替構想」(APR、9政党)が参加しました。

 野党勢力は、選挙に参加するグループとボイコットグループに分かれました。選挙に参加した会派は「民主同盟」(AD、6政党)と、「ベネズエラ団結同盟」(AVU、3政党)の2つでした。

 G4と呼ばれる4つの主要野党である大衆意思党(VP)、正義第一党(PJ)、民主行動(AD)、新時代党(UNT)は、いずれも参加派とボイコット派に分裂しました。選挙結果は、以下のとおりです。ちなみに国会は一院制で定数は277です。