
はじめに
7月11日(日)、キューバで政府に反対する人々の抗議行動が起こりました。今回は、どうしてこのような抗議行動が起こったのか、その背景にどのような問題が影を落としているのかを考えてみたいと思います。
(1)7月11日の抗議行動(各種報道から)
この日起こった事をいくつかの報道をもとにまとめてみると概略は以下のようです。
最初に街頭での抗議行動が始まったのは、サン・アントニオ・デ・ロス・バーニョス市(アルテミサ県。ハバナ市から南西約30キロ)と、パルマ・ソリアノ市(サンティアゴ・デ・クーバ県)でした。時間は11時30分ごろで、SNSを介して行動が組織されたと報じられています。
訴えているのは、新型コロナウイルス・パンデミックによる医療体制のひっ迫、頻発する停電、食料・医薬品などの生活必需品の不足に対する不満です。