12月19日(日)にチリでは大統領選の決選投票が実施され、1回目の投票で2位であったガブリエル・ボリッチ候補が逆転勝利しました。
今回、なぜ逆転勝利ができたのか、ボリッチ候補が目指すチリ社会の将来はどのようなものなのか、について見ていきたいと思います。
12月19日(日)にチリでは大統領選の決選投票が実施され、1回目の投票で2位であったガブリエル・ボリッチ候補が逆転勝利しました。
今回、なぜ逆転勝利ができたのか、ボリッチ候補が目指すチリ社会の将来はどのようなものなのか、について見ていきたいと思います。
11月21日(日)にチリでは総選挙(大統領、上下院、州議会)が行われました。大統領選を中心にその内容についてまとめてみます。
(1)大統領選挙の結果
候補者7名で争われた大統領選の結果(得票率の高い順)は以下のとおりです(22日最終結果)。
困難な状況の下にありながらも、ラテンアメリカでは、人工妊娠中絶の合法化へ向けた動きが広がっています。刑事罰に問われることなく人工妊娠中絶が認められるようになったアルゼンチン(2020年末)や、一部の州ではあるものの合法化が認められるようになっているメキシコに続いて、コロンビアとチリでも合法化へ向けて進んでいます。
今回は、スペインの「エル・パイス」紙の特集記事(2021年10月24日付電子版)を参照しながら、この地域での現状について触れてみたいと思います(メキシコの詳しい動向については、第41回配信記事をご覧ください)。
(1)ラテンアメリカで広がる「緑の波」
人工妊娠中絶の合法化を求める女性たちの運動(緑の波:シンボルとして緑のバンダナ、スカーフを着用)がラテンアメリカ全体に広がりつつ、着実に成果を勝ち取っています。
(1)最高裁による「歴史的判決」
9月7日(火)、SNS上では、「#AbortoLegalMexico(ハッシュタグ・合法的中絶・メキシコ)」を付けて数多くの人たちが人工中絶に関してメキシコ最高裁が下した判決を歓迎しました。
メキシコにとって「歴史的」とされる判決の中で、最高裁は、女性と妊娠中の人の決定権を侵害しているとして、自らの意思による中絶を罰するのは憲法違反であるとする判断を示しました。
はじめに
コロンビアでは4月28日以降、イバン・ドゥケ政権の政策に反対するデモ行動が全国の主要都市で継続的に行われてきました。
各種の労働組合を中心に農民・年金者・学生団体が連携して全国ストライキ委員会(CNP)を立ち上げ、4月28日から「全国ストライキ」闘争を繰り広げています。
コロナ禍であるにもかかわらず、多くの人々が結集した通りでは、「民衆がパンデミックの中、外に出て抗議するのは、新型コロナウイルスよりも政府の方が危険だからだ。」と書いたプラカードなどが掲げられました。