説明
社会問題を考える総合雑誌「アジェンダ」2018年夏号です。
今号の特集は「改憲の行方―独裁か民主主義か」です。「森友・加計問題」をはじめとする追及によって、改憲に向けた安倍首相の当初の目論見は大きく頓挫しましたが、油断はできません。今こそ、「平和憲法を変えさせない」ための取り組み強化が必要です。同時に、明文改憲への動きとそれへの反対運動をなんら顧慮することなく、自衛隊の攻撃力強化や、日米同盟の強化が着々と進められています。このことにも反対の声を大きくしていかなければなりません。そうした現状について、今号ではとりあげました。
・グラビア 済州島~「4・3事件」から70年を迎えて~
・コラム 閣議決定
【特集:改憲の行方―独裁か民主主義か】
<特集>
・山内敏弘(一橋大学名誉教授)
「安倍改憲の危険性を検証する ―九条改憲と緊急事態条項を中心として―」
・前田哲男(ジャーナリスト)
「「安倍軍拡」の深層を読む」(平和憲法の会・京都 総会記念講演)
・金井利之(東京大学大学院法学政治学研究科教授)
「あるべき民主主義的政官関係とは何か」
・花田達朗(早稲田大学名誉教授 東京大学名誉教授)
「ナイーブな権力観を捨てて、自分の足で立つ ―常識の通じない政権と「マスコミ」はいつまで続くか―」
・レポート もっと知りたい! 憲法パネル展(アジェンダ・プロジェクト京都主催)
・講演会レポート 自衛隊員のだれもがかけがえのないひとり ~樋口のり子さん(自衛官の命を守る家族の会)と考える
・講演会レポート 4・29「昭和の日」を問う京都集会―日本の戦争・戦後責任を考える― 天皇の代替わりにあたり、あらためて主権在民を考える
・書評 『琉球独立は可能か』 金城実・松島泰勝著
・特集解題 ◆参考資料 自民党 改憲条文案
<その他記事>
・青柳 純一(翻訳家)
「「板門店宣言」とキャンドル市民革命――「コリア式統一」への道に思う」
・映画評 「マルクス・エンゲルス」
・石橋 正(本誌編集員)
「キューバ、革命の継続と刷新の間で」
<連載>
・康玲子 時代の曲がり角で 第49回 私の#MeToo
・大橋さゆり 弁護士Oの何かと忙しい日々 第39回 今からでも叫ぶ #MeToo
・舘明子 食をゆたかに ピンチはチャンス!(37) 休載のごあいさつ
・歌壇 西村恭子 選
・コミックアジェンダ(28) 『左ききのエレン』 原作:かっぴー 漫画:nifuni
2018年6月15日発行 1冊500円(税別)