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エクアドル 大統領選挙の行方

(1)2月7日に実施された大統領選挙の結果

 2月7日、エクアドルで、正副大統領、国会議員(一院制、137名)、アンデス議会議員(5名)(※)を選ぶ総選挙が実施されました。ここでは大統領選挙についてまとめてみます。

(※)アンデス議会:アンデス共同体(アンデス地域の地域統合体)の機構。各加盟国は5人の議員を普通選挙で選出することになっています。

 今回は16名の候補者が大統領選を戦いました。有権者数は1310万人で、投票率は80.99 %でした。当選条件は、得票率50%以上、もしくは40%以上で次点の候補に10ポイントの差をつけることになっていますが、いずれの候補もこの条件を満たさなかったため、後日上位2名による決選投票が行われます(投票日は4月11日の予定)。

 国家選挙審議会(CNE。中央選管)が、2月19日に報告した最終結果は以下のとおり(ここでは上位3名の結果のみ示しておきます)。とくに2位と3位の得票が僅差であったため、7日に実施されてから最終結果が公表されるまでに12日間も時間がかかりました。

1位:アンドレス・アラウス候補(36歳)、希望のための連合(UNES)、得票率32.72%(303万票)。
2位:ギジェルモ・ラソ(65歳)、機会創出政治運動(CREO)、得票率19.74%(183万票)。
3位:ヤク・ペレス(51歳)、パチャクテク(エクアドル先住民連盟(CONAIE)の政治組織)、得票率19.39%(179万票)。

 この結果により、アンドレス・アラウス候補とギジェルモ・ラソ候補が決戦投票に進出することになりました。