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エクアドル 大統領選の結果と今後

(1)4月11日の決戦投票の結果

 4月11日(日)、2回目となる大統領選挙の決選投票が行われました。1回目は2月7日に実施されましたが、いずれの候補も当選基準を満たさなかったため、この日、上位2名による決戦投票となりました。

 選管である国家選挙審議会(CNE)は、今回の選挙結果について4月18日(日)に最終報告を公表しました。有権者数は約1310万人、今回の投票率は82.62%でした(1回目は80.99 %)。

 各候補の得票率は、ギジェルモ・ラソ候補(保守・右派)が52.36%、アンドレス・アラウス候補(左派、ラファエル・コレア元大統領の後継者)が47.64%となり、ラソ候補の勝利が決まりました。1回目の投票ではアラウス氏がトップでしたが、決戦投票ではラソ氏が、5ポイント近くの差をつけて逆転勝利したことになります。ラソ氏は3度目の挑戦で大統領の座を獲得しました。

 また今回の投票行動で特徴的だったのは、無効票の割合が非常に多かったことです(176万1433票、16.26%)。この点については後で触れます。