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キューバ 抗議行動の社会的背景を考える(2)

はじめに

 7月11日(日)にキューバ各地で政府に対する抗議行動が発生してから1か月以上が経ちました。

 抗議行動が起こった社会的背景、とくに人々が不満に感じている問題はどこにあるのかについて考える記事の続編です。

(1)インフレと生活物資の不足

 多くの人々を抗議行動に駆り立てた背景には、深刻な生活物資の不足、物価高の問題があります。

 これについては今までにも取り上げてきましたが、とくに今年1月から始まった「通貨・為替の整備」(通貨統合に関連する一連の措置)による影響は大きかったと思います。

 但し、食料品の不足についてはコロナ禍以前の2019年から悪化しており、米トランプ政権による経済封鎖の強化(主に金融面に関して)が影響していると言えます。