アジェンダ第77号(2022年夏号)

¥660

【特集 生存権と公共性をまもる】

説明

社会問題を考える総合雑誌「アジェンダ」2022年夏号です。

今号では、長引くコロナ禍によって格差と貧困が一気に広がり、多くの人々の生活が破壊され、命まで奪われてきたことから、「生存権」をキーワードに特集しました。生存権の保障には、必要不可欠な財やサービスの取得を市場だけに委ねるのではなく、公的にも保障することが不可欠です。そうした施策を支える「公共性」を社会の中に再建していくことを訴えています。特に「最後のセーフティネット」としては十分に機能していない生活保護制度を見直し、「最低生活保障」を実現させていくことは喫緊の課題です。またパンデミックで明らかになった脆弱な医療体制の強化も急務です。しかし現状では新自由主義的な政策の基本的な方向性は変わっておらず、それは日本経済のデフレの原因にもなっています。さらに宮城県では水道事業の民営化も始まりましたが、新自由主義からの大転換が必要です。特集以外ではロシア軍によるウクライナ侵攻に関する論考も収録しました。

【解説動画】アジェンダ第77号解説動画もあります。

【特集 生存権と公共性をまもる】

・グラビア   「ウトロに生きる、ウトロで出会う」― ウトロ平和祈念館が開館!
・コラム     沖縄の「日本復帰」50年が問うているもの

<特集>
・岩田 正美(日本女子大学名誉教授)
「二一世紀の最低生活保障のために」

・伊藤 周平(鹿児島大学教授)
「コロナ禍における社会保障政策の課題と展望―医療政策を中心に―」

・岡野内恵里子(日本ベーシックインカム学会国際担当理事・BIEN終身会員)
「ポストコロナ ベーシックインカムでより良い未来を」

・多々良 哲(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ事務局長)
「全国初の水道民営化 その真の狙いとは?―宮城の水道民営化の経過と問題点―」

・山家悠紀夫(暮らしと経済研究室)
「人々の暮らしを、日本経済を、どう立て直すか」

・小田 伸也(アジェンダ会員)
「維新とは何ものか?―維新に抗う一大阪府民の考察―」

・インタビュー  浜辺友三郎さん(北陸新幹線・京都延伸問題を考える中京のつどい実行委員会)
「北陸新幹線・京都延伸はどうしても必要ですか?」

・レポート   生活保護基準引き下げの撤回を求める「新・生存権裁判」
・特集解題

<特集外>
・寄稿  青柳純一(金起林記念会共同代表)
「韓国市民社会と学びあう日本市民(1) ウクライナ危機と非戦・平和憲法」

・川瀬俊治(ジャーナリスト)
「韓国の脱原発はどうなったか、どうなるか(下)」

・映画評  「牛久」 トーマス・アッシュ 監督・撮影・編集

・谷野隆(本誌編集員)
「ロシアのウクライナ軍事侵攻はなぜ起きたのか」

・西尾幸治(本誌編集員)
「論点 「ロシアによるウクライナへの軍事侵攻」をどう考えるか」

<連載>
・康玲子  時代の曲がり角で 第65回  ウクライナにおける戦争に反対します
・西尾幸治(本誌編集員) ラテンアメリカの現在  第10回  ロシア軍のウクライナ侵攻への対応
・大橋さゆり(弁護士)  弁護士Oの何かと忙しい日々 第49回 どこの市役所にもある「生活なんでもお困りごと相談窓口」
・舘明子(アジェンダ会員)   アジェンダ的 つれづれ きまま(3)
・コミックアジェンダ  第40回  ゴールデンカムイ

挿絵 姜花瑛

2022年6月15日発行 1冊定価660円(本体600円+税10%)

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書籍の種類

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特集トピック

格差社会, 民営化, 生存権, 経済

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